遊びながら学ぶ田舎暮らしー農村の自然ー 2024 in千葉県白井市
遊びながら学ぶ田舎暮らしー農村の自然ー 2024 in千葉県白井市 活動報告
1.はじめに
本事業は、2024年10月14日(月・祝)に「2024年度 独立行政法人国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金」の助成を受けて実施した自然体験学習プログラムの一つです。
千葉県白井市で多世代・多文化交流を目指し、子ども農園や子ども食堂を運営している「しろいワクワクひろば」の皆様とともに、白井の自然に触れながら農産物の収穫体験や地域の散策を行いました。
2.当日の活動スケジュール
10:00 受付
10:30 オリエンテーション
11:00 農業体験
12:00 昼食休憩+炊き込みご飯、収穫物、お菓子などのお土産配布
13:30 谷津田散策
15:00 白井市内の農業従事者の方との交流
16:00 終了、解散
3.活動報告
⑴農業体験
今回の体験では、「しろいワクワクひろば」様の活動の一環で育てていたサツマイモと落花生の収穫、玉ねぎの苗植えを行いました。ボランティアで農園の管理や農作業に取り組まれている地域の方々にもご参加いただき、作業手順を教わりながら体験活動を行いました。
大人のスタッフがスコップサツマイモや落花生を掘り起こし、それをお子さんに収穫・選別を行っていただきました。春から子ども農園で育ててきたものを収穫するということもあり、思い入れの強い体験となったのではないかと思います。
また、農作業には未就学児から高齢の方まで幅広い世代にご参加いただきました。収穫時の注意点を教わったり、サツマイモや落花生を一緒に見ながら選別したりしたことによって自然な会話が生まれ、年齢や家庭の垣根を越えた交流の場となっていました。
⑵谷津田散策
昼食後は、農園周辺の谷津田の散策を行いました。谷津田とは、谷地の間にある台地に作られた田んぼのことを言います。周辺を林や農地に囲まれた谷津田では、多様な生態系や豊かな人々の暮らしを見ることができます。
散策の中では、池に生息するザリガニや民家の生け垣として植えられている榊など、様々な発見がありました。また、農園の近くにある神社の前を通った際に管理者の方に偶然お会いし、社殿の中を見せていただくという貴重な体験をすることもできました。
参加者の方々にとっては地元ではありますが、だからこそ、慣れ親しんだ地域を改めて歩き、身近なものに目を向けることによって、地域の魅力を再発見するきっかけとなったのではないかと思います。
⑶白井市内の農業従事者の方との交流
最後に、農業体験にもご協力いただいた、市内の農業従事者の方にお話を伺いました。
「しろいワクワクひろば」様の活動には農業体験活動に参加されている住民の方が多く、その多くの方がボランティアです。
⑵の散策にもご参加いただき、地元のことや日々の作業について、一緒に歩き、地元を見つめ直しながらお話を聞くことができました。
4.おわりに
今回の事業にご協力いただきました「しろいワクワクひろば」の髙平様より、事業終了後にコメントを頂戴いたしました。
〈髙平様コメント〉
10/14(月・祝)、気持ちの良い秋晴れのもと、たくさんの親子さんが参加し、春に種まきや苗植えをした落花生・さつまいもの収穫と来年の収穫に向けて、玉ねぎ苗植え作業を午前中に行いました。
初めて収穫体験をするお子さんも多く、ボランティアやスタッフのサポートのもと、掘り出した落花生やさつまいもに、みなさん笑顔がはじけていました。また、玉ねぎ苗がしっかり育つよう、子どもたちは、真剣に丁寧に植え付けてくれました。
お昼ご飯にカレーライスのお弁当をいただき、午後は畑近くの神社やお寺、ふるさと産品の販売店などを散策し、日頃見過ごしてしまっている白井の文化財や、樹木・草花などの魅力に改めて気づかされるひとときとなりました。
当日は、親子さん、ボランティアさん、スタッフなど総勢51名の参加があり、地域のお子さんから高齢者の方まで様々な年代の方々が、収穫体験や散策を通じて、交流を深めたり白井の魅力を発見したりできたと思います。
※この活動および報告書の作成は、2024年度独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成を受けて行っています。